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連日の雨の影響で京都も蒸し暑い日が続いています。
皆様、マスクも手放せない、この季節の熱中症にはくれぐれもお気をつけくださいませ。
さて、そんな本日は「表情が変わるビジネススーツ」という内容なのですが
基本的に一般的な意味での良いスーツというのはSuper表記がされているハイクオリティなウールを使用して誂えた「良い生地のスーツ」というのを指していることが多いです。
その他にも色々な要素があっての「良いスーツ」なのですが今回はあえて「良い生地のスーツ」についてお話させていただこうかと思います。
Super表記されているようなウールを使用した生地だと具体的には何が変わってくるのかというと「艶の出方」が変わってきます。
生地を少し折り曲げて確認してみるとよく分かるのですが、折られてシワが出来た部分に何とも言えない上品な美しさが見て取れるのです。
これは是非、オーダースーツを誂える際には生地の中でも見て頂きたい部分ですね。
このシワが美しく表現されることを「ドレープが美しい」と言ったりします。
ドレープによってスーツは見る角度によって印象が変わります。これを「表情が変わる」と表現されるのです。
ただ、見る角度によって印象が変わってくるのはドレープの影響だけではございません。
実は色、柄によってもその印象が変わるのです。
特に生地自体に柄を付けて織られた「織柄」の生地は近くで見るのと遠くで見るのとで印象が大分変ってくることが多いのです。
「遠目では無地っぽく見えたのに、近くで見るとこんな風に柄が入ってるなんてオシャレ~」みたいな印象を抱いてもらいやすくなりますので、実はオーダースーツが初めての方でもチャレンジしていただきやすい生地なのです。
そんな織柄ですが種類としても様々ありますが、今回ご紹介させていただきたい柄はその中でもあまりスーツの柄としてはお見掛けする機会が少ない「ドット柄」です。
生地…SCABAL「SILVER GHOST」
素材…Wool100%
価格(税込)…15万程度(3ピース、VOGA HIGH GRADE LINE 縫製)
生地の特徴
SCABALの「SILVER GHOST(シルバーゴースト)」は世界最高峰のロールスロイス社の「シルバーゴースト」にインスパイアされたシリーズです。
シルバーゴーストは春夏仕様のコレクションなので軽量化された平織の生地で全て構成されております。
今回、その中でお客様がお選びになられたこちらの生地。実はこちらは遠目からは無地のように見えるネイビーのドット織柄の生地となっております。
これだけでも表情が変わるエレガンスなスーツに仕上がっているのですが、こちらの生地の真の特徴は実はドットの形にあります。
基本、ドット柄となりますとピンドット(点型)、ポルカドット(丸形)をイメージされると思いますが何とこのドットはシャープな斜線系のドット柄となっているのです。
特徴的な柄もしっかりと違和感なく落とし込む技術は流石としか言いようがありません。
SCABALのそのハイクオリティなウールに特徴的な織柄があしらわれたこちらの生地のスーツはまさにお客様の大切なビジネスやプレゼンといった大事な場面で大いに活躍いただけることだと思います。
近くで見てみるとより、その特徴的な仕上がりとなっているのがお分かりいただけるかと思います。
今回はベストもお仕立ていただき、よりスタイリッシュなシルエットをご所望でございましたので細身のシルエットでお誂えいたしました。
裏地へのこだわり
今回お選びいただきました裏地はジャガー柄の黒
ジャガーをお選びされる方は少ないですが、ただ、こちらも含めたヒョウ柄関連の裏地は総じて根強い人気を誇ります。
比較的挑戦いただきやすい個性的な柄となっていると思われます。
裏地一つとってもお客様の個性や好みを再現する重要な部分です。
その一つ一つのご要望をお聞きし、一つのスーツをお仕立てさせていただくのは私達テーラーにとって非常に光栄なことでございます。
表地、裏地一つ一つ見方を変えれば色んな一面があるビジネススーツが完成しました。
是非、貴方も表情が変わるスーツをお仕立てしてみませんか??
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